2014年12月
10年ほど前になるが、一人で山登りして下山する途中。
突然の雨に足止めされて、でかい木の下で雨宿りをしていた。
ふと、食べ残しのおにぎりを食べながら、ボーッとしていた俺のすぐ近くで、人の声が聞こえた。
見回したが、誰もいない。
気のせいかと思ったが、雨音に混じって「左ぃ・・・左ぃ・・・」と聞こえる。
薄気味悪いので無視していると、雨が小降りになって来た。
逃げる様に木の下から離れたが、去り際に自分のいた左側をチラリと確認。
そこには、特に何も無かった。
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小6の夏休みに、同い年の従姉妹の家に遊びに行ったときの話。
その従姉妹の家からチャリで20分位のとこに遊園地があってさ、叔父さんに連れてけってせがんだら、
もう小6だし安心だろってことで、お金くれて子供二人だけでその遊園地行かせてくれたんだ。
ジェットコースターとか、宇宙船みたいのがぐるぐる回るのとか一通り遊んだあと、
従姉妹が「お化け屋敷入りたい」って言うんだよ。
ガキの頃から怖いのが苦手で、正直乗り気じゃなかったんだけど、
怖がってるとか彼女に思われるのが嫌で、意を決して中に入ったんだ。
【ホラー】遊園地のお化け屋敷続きを読む
ちょうど一昨年の今ぐらいの時期なんだが、
大学のサークルの友人Aが、「引っ越しをするので手伝ってくれ」と言ってきた。
お礼に寿司をおごってくれるって言うのと、Aには世話になっている事もあって、俺は二つ返事で了解した。
引っ越し当日、現場には俺とA、そして同じくサークルの友人のBとCの男4人で、引っ越し作業を片付けた。
Aの引っ越し先は、2階建てアパートの1階の角部屋で、
玄関を入ると左に風呂とトイレ(風呂とトイレは別々)で、右にキッチン。
正面に木枠にガラスがはまってるドアがあって、10畳の部屋があるという間取りだった。
その日の夜は、4人で酒を飲んで、寿司を食いながら適当にダベって、床にザコ寝して、
次の日の朝に、B、Cと一緒に電車で帰った。
その帰り道にCが、「Aの部屋って、すぐ隣の建物が神社だったよな。もしかして・・・出るんじゃねーの」とか、
ふざけて言っていたのを覚えている。
まあ、覚えてるっていうか、忘れられなくなったと言うのが正しいか・・・
Aが引っ越して一週間くらい経った頃、学食でAとBと飯を食っている時に、
BがAに「新しい住まいはどーよ?結構いい部屋だったよなー」と聞いた。
するとAは、「うーん。まあ部屋は広いし駅も近いし、悪くはないんだけど・・・」と、
何か言いたげな感じで言葉を濁したのが気になって、
俺は「なに。なんか変な事でもあるんか?幽霊とか」とか、冗談めかして言ったんだよ。
そしたらAが、「いやー、なんか長い毛が良く落ちてるんだよね」って言ってきたんで、
「どうせ女でも連れ込んでんだろコノヤロー」とか、「外でくっついてきてんだろ」とか、
俺とBはあまり真剣に取り合わなかった。(ちなみにAは、女を連れ込んではいないと言っていた)
自分以外の毛が落ちてたって、普通そんな気にすることでもないからだ。
Aも「まあそれ以外なんもないし、やっぱたまたまかもな」と思い直したようで、
その日はそれで、Aの部屋の話は終わった。
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