人形怖い

264 名前: もしもし、わたし名無しよ [sage] 投稿日: 2007/01/10(水) 16:47:11
 
落札されて数週間後に「諸事情により手放すことに・・・」的な
言い訳で格安出品されてたら鉄板かも

新品同様の格安ひな人形を親が古道具屋で購入して
飾った夜に家が全焼 女の子が逃げ遅れて焼死
焼けこげた死体の口の中にひな人形の指が(ry
地元で結構有名な話


941 名前:もしもし、わたし名無しよ[] 投稿日:2007/02/10(土) 14:05:36
 
夜中に枕がなくて目が覚めた。うちの父は、自分の枕がないと
人のを取っちゃう人だったから、そのへんに父の枕があるはず…と
思って、上半身だけ起きて枕元を見たら、人形が立ってた。
胸のところに矢が刺さって、刺さったとこと口の端から血が流れてた。
でも、別に私のほうを見るでもなく、人形の目線っていうか、どっか遠くを
見ながら、ただそこに立ってた。
まだ小さくて、それまでそんな人形見たこと無かったのに。うちにもなかった
し。まぁ小さかったおかげで怖いとか思わなかったけど、今そんなことが
あったら絶叫する。


944 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 00:46:00
 
矢取って欲しかったのかもね
 

465 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/01/23(火) 03:28:30
 
子供の頃、じいちゃんちにかなり大きな市松人形(?)があった。
書院造りみたいな形の座敷の棚か文机みたいになってるところに座らせて
あったんだけど、ある時たまたま泊まり客が多くて(多分誰かの初盆とかで
親戚の来客がいつもより多かった夏休み)、自分達一家はその人形のある
部屋で寝ることになった。

人形は可愛かったので嬉しかったんだけど、明かりが消えてしまうと、
布団から仰ぎ見る人形の顔は結構怖かった。
こわいなぁと思いながら寝たら、棚の上にいる筈の人形がすぐ枕元にある
夢を見た。夢の中で人形が手を伸ばして、私の髪を掴んで引っぱった。
驚きと痛みで目を覚ましたら、枕元にぱらぱらと抜け毛があって、自分の手に
でも引っかけて髪を抜いた痛みでこんな夢を…?と思ったんだ。

朝になって人形を見たら、手に抜けた髪が何本も絡まってたんだけどなー
 
 
466 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/01/23(火) 03:47:09
 
遊んでほしかったんだお
カワユス


170 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/25(土) 08:35:36
 
心霊スポット&不法投棄場所として有名な所へ友達数人で行った。
「死体が埋まってたりしてw」などと言いながらふざけてゴミを引っ繰り返して騒いでいたら、少し離れた場所にいた男友達2名の凄まじい悲鳴が。
慌てて見に行くと、古い日本人形が捨ててあった。ガラスケースは割れ、ボロボロで顔も剥げかかっている。
怖い。呪われそうだよ。皆が口々に言う中、
おとなしくて怖がりのYちゃんがいきなり、
「大馬鹿者。完全受動態に何が出来るというのだ。
呪いだなどと、人間の勝手で愚かな恐怖心だ。
哀れな人形だ。うちに来るだろう?」
と言って、人形を大事そうに抱いてその場を去って行った。

Yちゃんは隠れ人形者だったのだろうか?それとも何かに取り憑かれて…?
 
 
171 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/25(土) 08:55:45
 
女の子が、急にその口調になったんだったらびびるなぁ…
でも、隠れ人形者に1票w


687 名前:637 話ます[sage] 投稿日:2006/12/17(日) 02:30:34
 
自分は元々凝り性・ハマリ性で何にハマっても
今まで家族の誰も何も言わなかった。海洋●フィギュアなんか20体以上
重複買いしていても何も言われなかった。が…

先日、突然『バリバリ体育会系』の父親にあらたまって話をされた。
熱いお茶を飲みつつ『お前が人形を買い出してからどうしても気になってなぁ…お父さん、どうしても気になることがある…』
幽霊も信じないし、怖い本や番組見た後でも平気で一人で夜道を走りに出かける人が
『お前、何かに取り憑かれているような気がしてならんのだが…ちょっとなぁ~…』
とか言い出した。なのでいつから、何がきっかけでそう思うのか?を聞いたが
『いや、なんか何ともハッキリは判らんけれども気になってなぁ…それだけお前に言っておこうと思って…』

家の人形達はALL人手を渡ってきたものなので、曰く付きの当たりクジ引いてる可能性は高い。
人形が届く度に家族にお披露目をするので『どの子が届いた頃から?判る?言ってみて?』
と聞いたが『いや、どんな人形だとは判らんけどなぁ…判らんけど、気になるのは本当で心配なんだわぁ』
と言い『その内お前が、取り込まれてどうかなれせんか知らんと思ってなぁ…』と言う。

『全部の人形を並べて見せたら、どの子から違和感を感じるのか判るか?』と聞いたら
『うーん。あんまり俺も自分で気にせん質だから、こんな感覚は初めてだけども』

『多分、お父さんの前に一度全部並べてくれて、ず~と見せて貰えれば判る気もするよ…多分なぁ…』

薄気味悪いので、全部を並べる機会を作ってません。
 

688 名前:間違ぅたっ!→687 話ます【先週も】[sage] 投稿日:2006/12/17(日) 02:34:41
 
人形のクッションなど手縫いしていて、彼氏と21時過ぎに安いファミレスに。
2人で行動していて初めて『いらっしゃいませ~!3名様ですか?』と言われた。
彼氏…指2本出してわざわざゼスチャーしてたのに。
『俺の指2本が3本に見えただけだろ』と言われたけど最近家族に前述のような事
言われたばかりだったから、落ち着かなかった…
 
689 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/12/17(日) 08:54:12
 
>688
こういう軽い感じの話が、漏れには余計にゾワワワ~っとくる…
身近にありがちな、でも本当にあったら恐い感じの話が…
 

145 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:15:30
 
小学校の頃の話なんだけど…
リカちゃんハウス持ち寄りでよく遊んだ友人がいて
彼女の家は商売していたので敷地内には大きなおいなりさんがあったんだよ。
両脇に石の台に乗った大きなおキツネ様
真ん中に家のような形をした祠があって、そこはいつも扉が開けられていて中は
階段みたいにだんだんになっていた。
そして小さな沢山のおキツネ様の置物が飾ってあったんだ。
私は遊びの途中にたまにマジマジとそこを眺めるのが好きだった。
おいなりさんて二体で一対なんだと思ってたけど一体だけのもあって、
かみしもみたいな着衣のもあれば、金色に塗られたの、
綺麗な色をつけられて可愛らしい雰囲気のや、座った姿や立った姿
焼いたままの茶色の肌のおいなりさんや泥で作られたみたいなのもあった。
私はある日友人に、このおいなりさんひとつくれない?なんて聞いてみたら、友人は 「ここいじっちゃいけないっていわれてるけど、一日だけなら貸してあげるから好きなの持ってっていいよ」
と言った。
私はその気になって嬉しかったんだけど遊んでいるうちに忘れてしまい家に戻ってから気がついた。
 
 
146 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:19:44
 
それってご神体ってことだよね…


148 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:36:58
 
秋口だったからもう西日が赤くさしていて薄暗くなる寸前くらいだったかと思う。
私は友人の家がすぐ近所だったから、忘れ物を取りに行くと母に行ってから、
まっすぐ友人宅の小高いところにある祠まで駆けて行った。
祠は赤い陽射しで、おキツネ様の置物の色がよくわからないくらいだったが、
ちょっと考えた末かわいい感じのピンクっぽいのを手に取ってさあ帰ろうとしたとき
たくさんのおキツネ様達がいっせいに私を見たような気がした。
大きなのも小さいのも私を睨んでいるみたいな気がした。
沈みかける西日の赤い光りの中、ジットリ立ちすくんでしまった。
自分がすごく悪いことをしているような凄く恐いような気持ちになってしまい、
手に取ったおキツネ様をもとの場所に戻して一目散に家に帰った。

考えて見たらおいなりさんてキツネの姿をした神様なんですよね?
もしあの時お人形感覚で連れて帰っていたらどうなったかな?なんて思うときがあります。
長文すみませんでした。
 

149 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2006/11/24(金) 00:43:56
 
お稲荷さんは神様というかその眷属というか・・・
祟るとよくないらしいし、お持ち帰りしなくてよかったね
 

650 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 12:20:20
 
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、
その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、
頭がやたら大きい人間?が出てきた。

え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。
両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。

車から降りないでよかった。
恐ろしい勢いで車をバックさせ、
とんでもない勢いで国道まで飛ばした。
帰って地図を見ても、数年前に言った村と、
その日行った場所は間違っていなかった。

だが、もう一度行こうとは思わない。


ブラの村?
 

651 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/01/30(火) 12:48:07
 
オカ板で読んだ時はブラのこと思い出さなかったけど
人形板で読むと確かにブラの村っぽいw
もしくはSDの村

 
944 名前:もしもし、わたし名無しよ[sage] 投稿日:2007/02/11(日) 00:46:00
 
父が拾ってきた人形


これは私が子どもの時に体験した奇妙な話し。
私の父はとにかく貧乏性で、近くのゴミ捨て場で壊れた家庭用品やガラクタなどを見つけては「もったいない」と家に持ち帰ってきた。

家族はそんな父に呆れていたが「恥ずかしいからやめて」と言ってもやめるような性格ではないのは知っていたから、諦めて父の好きにさせていた。
父が拾ってくるのは様々なものだったが、中には「なんで拾ってきたの?」と言いたくなるような奇妙なものも少なくなかった。
その中のひとつが、あの人形だ。

ある日家に帰ると、私と妹の部屋に見知らぬ人形が置かれていた。
どうせまた父が拾って帰ってきたのだろう。私は「こんな汚い人形を拾ってくるなんて…」とうんざりしながらその人形を見下ろした。

子どもの腕にぴったりと収まるような、よくある日本製のミルク飲み人形。
長い睫にクリクリの茶色い瞳。ミルクを飲む為にうっすら開かれた唇は、今にも何かを喋りだしそう。
新品の状態だったならさぞかし愛らしい人形だったことだろう。

けれど前の持ち主がよほど手荒く扱ったのかつるりとした白い頬には黒のマジックでいたずら描きされ、寝かせるとぱちりと閉じるはずであろう瞼は片方、しかも半分しか閉じることができず、片目が潰れたような酷い顔になっていた。

とても可愛いとはいえないそれをなぜ父が持ち帰ってきたのかわからない。
私も妹ももともと昔から人形遊びが好きだったから、部屋には他にもリカちゃん人形やケースに入ったフランス人形、ぬいぐるみなど沢山の人形達がずらりと飾られていた。
その中に並べられた明らかに異質な人形。

他の人形たちは子どもの頃から遊んでいた物ばかりだったので愛着もあったし、そこに置いていて不自然さを感じることなど一度もなかった。
しかし、あのミルク飲み人形だけは違ってた。

彼女はベッドで眠る私を物言わぬ瞳で毎日毎晩じっと見つめているようで、それはあまり気分がよいものではなかった。
が、父が拾ってきたそれをまた捨てる気にもなれず、渋々部屋に置いていた。 

それからしばらくたって、私はある奇妙な体験をした。

ベッドの上でいつものように俯せでうとうと眠っていると、ふと耳元で誰かの話し声が聞こえてくる。
子どもだろうか?私の耳元、それもものすごく近くでいきなり子どもが笑った。
クスクス、悪戯を含んだような楽しそうな笑い声。最初はひとり。
それから小波が広がるようにざわざわと、他の笑い声も響いてきた。2、3人くらいだろうか。

全部幼さを含んだ無邪気な笑い声。それからヒソヒソと何かを話しているのが聞こえてきた。
最初は近所の子が遊んでるのかと思ったけれど、こんな夜中に子どもが外で遊んでいるわけがない。
しかも声がするのは私のすぐ耳元。
最初は何を話しているのかわからなかったけれど、そのうち段々はっきりと聞こえてくる。

「ねてる?ねてる?」
目を閉じていても、上から私の顔を覗きこんでいる何者かの気配をしっかりと感じた。
しかもひとりじゃない、複数の視線。突然現れた彼らは、私が寝ているかどうかを確認しているようだった。

するとその中のひとりが
「ねてるかどうかしらべてみようよ」
みたいなことを言ったと思う。その瞬間、私の身体は魚のようにビクビクと震え全身がぶわっと総毛立ちました。多分、鳥肌が立っていたと思う。今まで感じたことのないような恐怖で体が強張る。

これは目を開けてはいけない、見たらきっとよくないことが起きる、だから彼らを絶対に見てはいけない、と本能で感じ、私は心の中で「消えろ、消えろ、消えろ、消えろ」と必死に祈った。
相変わらず枕元では私の顔を覗きこみながら、子どもたちがヒソヒソと何かを話し合っている。

それから意識がなくなって、ハッとして目を開けたら朝になっていた。
目覚めの悪い夢だった。そう思い、朝が来たことに心底ほっとした。

けれどその夢はそれだけでは終らなかった。
その日から私は同じような夢を何度も見るようになったのだ。ベッドで寝ている私。
するとどこからか子どもの笑い声や話し声が聞こえてくる。

最初は話し声だけだったのに、そのうち枕元を誰かがパタパタと騒々しく走り回る。
2、3人だけだったはずなのに、段々と増え大勢の人間が私の周りで話し、楽しそうに駆けっこしたりしている 

スピーカーからザワザワと絶えず人の話し声が垂れ流されているような状態に、私はひどく怯えた。
どれもこれも幼い子どものもの。無邪気に笑う声、はしゃぐ声。そして、中にはあきらかに私に悪意を持った話し声もした。

彼らは私の耳元で、私の顔を覗きこみながら楽しそうに
「ねてる?ねてる?」
と話しかけてくる。返事をしたらダメ、目を開けたら絶対にダメ。
体は金縛りにあったように硬直し、指一本だって動かすことが出来ない。
(消えろ、消えろ、消えろ、消えろ)
私はぶるぶると震え恐怖と戦いながら夢から覚めるのをただひたすら祈り続けた。
また誰かが私のすぐそばを走っている。パタパタと複数の小さな足音が聞こえる。

そんなはずはない。だって私が寝ているのは二段ベッドの上。
彼らは足音を立てながら空中を駆け回っていることになるのだ。

そんな恐ろしい夢が続き、私も随分とひどい鬱状態になっていた。
それがあれの仕業だと気づいたのは、昼間、うとうとと昼寝をしている時のことだった。
寝ているような起きている様な半覚醒の状態で私はまたしてもあの夢を見た。

「ねてる?ねてる?そろそろかな?そろそろかな?」
と話す子どもの気配を感じ、私はなぜか
(これはあの人形なんだ)
と目をつぶりながら思った。

なぜそう思ったのか説明もつかないし根拠もない、だけど絶対にそうだと思った。
…正確にいうとそうじゃないのかもしれない。
私の顔を覗きこんで執拗に私が寝たかどうかを確かめに来るそいつは”あのミルク飲み人形”ではなく、”ミルク飲み人形の中に潜んでいる何か”なのだと、そう思ったのだ。

こんな話、誰にも話せるはずがない。頭がおかしいと思われてしまうのが嫌だったので黙っていたけれど、二段ベッドの下で寝ている妹も何か不穏な気配を感じているかもしれない。
そう思って尋ねてみても、妹は不思議そうな顔をして「話し語なんかしなかったよ」といつもと変わらない様子で答えた。

ミルク飲み人形が怖くて怖くてたまらず、早く何とかしなくちゃと焦るけれど具体的にどうすればいいのかなんて子どもの私にわかるわけがない。自分が狂ったのではないかと怯え、本当に頭がおかしくなりそうだった。 

どうして私だけが聞こえるのか、どうして私の元にだけ彼らはやってくるのか。
昔、ぼんやりとだけれど女性の幽霊を見たことがある。もしかしたら霊感というやつがほんの少しだけ私にあったのかもしれない。だから闇の中に潜む何ものかの気配を感じ取ってしまったのだろうか。

数日たった日の夜、また彼らがやってきて私の耳元でざわざわと話し始める。
目を閉じていたので実際見たわけではないけれど、気配で20人くらいはいたと思う。
とにかく部屋中人の話し声で溢れ、耳を塞ぎたくなるくらいの騒々しさだった。
その中の5人くらいがかならず私の枕元で「ねてる?ねてる?」と話しかけてくる。
私の顔を見ているのは、やはりあの人形だと思った。そいつは子どもの声でこう言った。

「おきてるよ、おきてるはずだよ」
すると周りの声も反応して
「おきてるよ、おきてるね」と一斉に話し出す。無邪気さの中にはっきりとした悪意と感じた。

「そろそろいいよね、もう入ってもいいよね?」
「入ってもいいかもね。入ってみる?入ってみようか?」
「入ろうよ、入ろうよ」

その時、私は「こいつらに体を乗っ取られるかもしれない!」という恐怖で悲鳴を上げそうになった。
でも相変わらず身体は金縛りにあったように動かせず、ただビクビクと震えるだけ。
ほんとにこのままではダメだと思ったので、初めて知っている限りのお経を頭の中で必死に唱えた。
子どもだったので本格的なお経を知っているわけでもなかったけれど、それでも知っている限りの言葉をかき集めて必死に唱えた。 

気がついたら朝だった。今でもあれは夢だったんじゃないかとぼんやり思う。
いや、夢だったと思い込みたいのかもしれない。

それからすぐに私たちが住んでいる借家が取り壊しになることになり、私たち一家は新しい新築の家に引っ越した。あの人形はどうしたかというと、引越しの最中消えてしまった。

引越し作業に乗じて母が処分したかもしれないし、もしかしたら押入れの中に今もひっそりとしまわれているのかもしれない。不思議なことに新しい家に引っ越してからはそうした怪現象が起こることはなくなった。
古い家だったのでそういった何かも関係していたのかも。

今思えばおかしな話だけれど、どうしても説明がつかない妙な体験だった。