歪みの先

466 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 00:19:07 ID:MbR4lA5M0
 
もう時効だと思うんでカキコ

7~8年前、友人の家業の手伝いバイトを夏休みにした。
電話やPCの配線メンテみたいな仕事の助手だった。
まぁ車で現地に行って、指示通りに動くだけの簡単な仕事だ。

その朝行くといきなり神社に連れて行かれ、お払いみたいなのを受けた。
そのあと直接現地に行くと、そこは街はずれにある人気のない数階建てのビル。
入り口のロビーで、ビルの持ち主らしき人と霊能者?っぽい人が二人いた。


466 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 00:19:07 ID:MbR4lA5M0

依頼は地下にある配線の点検だけで、俺はそのロビー待ち。
社員の人と霊能者っぽい人が降りていって仕事をしていた。
確か2時間ぐらいで仕事は終了。そのまま簡単な挨拶をして帰ってきた。


467 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 00:29:54 ID:MbR4lA5M0
 
その日から体調を崩し、発熱&気分が悪くて吐く日々が続いた。
一週間後に会社に行ったら、社長(友人の父)があやまりつつ事情を話してくれた。

そのビル(ていうか地下?)は何故か、行くと体調が悪くなる場所だそうだ。
ビルの持ち主も、貸しては返されの繰り返しでどうにもならないらしい。
当時は無人のままでほぼ放置、最低限のメンテだけは数ヶ月に一度してる状態だった。
お払いも気休め程度で効かず、一緒に行った社員さんも通院してるってことだった。

健康には戻ったのでまた仕事を続けてるうちに、社員さんが復帰した。
早速何があったのか聞いてみた。
社員さんは絶対他言無用だと言って話をしてくれた。


469 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 00:42:14 ID:MbR4lA5M0
 
あの日、地下に降りていく途中の踊り場みたいな所で、案内人の霊能者みたいな人にこう言われたそうだ。
「私は何の能力も持っていません。ただ、どこに何があるかを知っているだけ。
 そして、知っているからこそ驚かないで対応できるだけです・・・ 
 危険はないけど驚かれると思います。頑張ってくださいね」
・・・社員さんは心底怯えたそうだけど、仕事なので腹をくくったそうだ。
そして、二人で点検場所に降りていった。

廊下はすぐ終わり、一つだけのドアを開けると、ごく普通の部屋だった。
事務所みたいな感じで雑多にイス、机、棚があるくらい。
地下なので窓がない以外は、拍子抜けするぐらい普通だったそうだ。


471 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 00:59:26 ID:MbR4lA5M0
 
「あそこが配電盤です。あそこまで先に行くけど驚かないでください」
そういって、先に部屋の角に向かって案内の人が歩き出した。

机やイスを無視、CGのようにすり抜けて?歩いていったそうだ。

驚き、何も言えない社員さんに、案内人は言ったそうだ。
「近づいてみれば解りますよ。勇気を出して」
混乱して気が動転したが、数分後に、言われたまま社員さんは数歩近づいてみた。
机やイスが半透明になったそうだ。


472 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 01:08:40 ID:MbR4lA5M0
 
更に近づくと見えなくなった。見えないのでぶつかるも何もない。
普通に歩いて案内人さんの所に近づいていった。
「そう、距離を置けば見えるけど、何故かここの備品は近づくと無いんですよね。 
 この部屋の真ん中にある机とイスは、異次元の物なんですかね・・・ 
 見えるのに触れられないんですよ」 

二時間近く仕事をしていたが他には何も起きず、気が動転したまま点検を終え、仕事を終えたそうだ。
「このあと、あなたとあのバイトの子は体調がおかしくなると思います。
 私もそうなるでしょう・・・それも原因は不明です。
 何故か持ち主のあの人は平気みたいなんですけどね」 
そう言われて、部屋を後にした。

結局よく解らずオチもないが、いまだに不思議だ。
この話が本当なのかどうか、今もわからない。


473 :本当にあった怖い名無し:2007/07/23(月) 01:17:15 ID:MbR4lA5M0
 
ちなみに今現在、まだその場所にそのビルはある。
何も様子は変わらず、どこかの会社が入った様子もない。
廃墟っぽくなってないので、持ち主の人が欠かさず手入れしてるのだろう。

できればあの地下室に入ってみたいものだ。
この目で確かめてみたい。