猫の想い

116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/23 00:00
 
小学生のときメス猫を飼っていた。 
その時そいつは妊娠していて、いつ子がうまれてもおかしくなかったが、俺の布団の中にはいってきて一緒に寝ていた。 


116 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/08/23 00:00

朝、目が覚めると、体の下になんともいえない違和感がある。 
見てみると、俺の体に潰されて産まれたての子猫が三匹死んでいた。 
俺はあわてて母親に知らせた。 
子猫は庭に埋葬することになり、俺は泣きながらその子達を埋めた。 
親猫はその間中ずーっと俺を見ていた。一声も啼かずに。




118 :116 後日談:03/08/23 00:56

 
子猫事件から少したったある夜、寝苦しさに目を覚ますと、 
胸の上に飼い猫が座り俺の顔をじっと見つめていた。薄暗い寝室で瞳が光って見える。 
ちょっと不気味だったが、布団からはねとばすのはかわいそうだ。 
優しく抱き上げようと、少し顔を起こしたら、バリッと顔面をひっかかれた。 
左の眼球をひっかかれたため、あわてて親を起こして病院に行った。 
白目が少し傷ついただけだったが、もうちょっとずれたり深かったりしたら失明していただろうと言われた。 
父親が数キロ離れた河原に捨ててきたが、すぐに戻ってきた。 
両親は追い払おうとしたが、俺が頼んで今までのように飼うことにした。 
うしろめたくて、邪険にあつかうことなんてできなかった。 
結局、その猫に不妊処置をして飼い続けた。 
俺は以前にも増してかわいがり、そして高校2年のある日、帰ったら俺の布団の上で死んでいた。 
それから動物は飼っていない。