河童

360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/01 20:38
 
河童の目撃談です。父が8歳くらいの頃の話。 
ただ、父は今でもそれが本当に河童であったかどうか、確信が持てないとか。 


360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/01 20:38

父の実家は四国のかなり田舎にあり、その裏手の雑木林を抜けたところに淵がありました。 
蒸し暑い夏の夕暮れ時、幼い父が釣りにも飽きてふと川下の方を見ると、 
頭に皿、背に甲羅、
両手にオニガラウリ(四国では現在もメジャーな野菜。きゅうりに似るが、より長くて太い)を両手いっぱいに抱えた、
緑色(まわりの柳の葉と同じ色だったのを覚えているそうです)の生き物が、
距離にして10メートルほど先の対岸で、じっと父のほうを見つめていたそうです。 




360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/04/01 20:38

 
河童だ!
父はそう直感したものの、さすがに怖くて体が動かない。 
そのとき、
「俺、河童じゃないからな!」
とその緑色の生き物は流暢な標準語で叫び、淵に飛びこんでいなくなったそうです。 

河童に違いないと思った父も、本人から真っ向に否定され、確信の持てないまま今日に至るそうです。