忘れ物の森

885 :本当にあった怖い名無し :04/08/23 16:53 ID:keCw4mhb
 
おばあちゃんから聞いた話です。

おばあちゃんが18の頃、友達4人でとある森に行ったそうです。 
その森は『忘れ物の森』と呼ばれていて、『行った人は必ず何かを忘れてしまう』といわれていました。 


885 :本当にあった怖い名無し :04/08/23 16:53 ID:keCw4mhb

おばあちゃんたちは、しばらく森を探索しました。
「誰かが財布でも置き忘れてるかも」 
リーダー的存在のB男さんがそんな冗談を言ったので、
おばあちゃんも「しょうがない、つきあってやるか」と思ったそうです。

しかし歩いているうちに、おばあちゃんは一人ではぐれてしまいました。 
しょうがないので、来た道を戻って森の入り口で皆を待ったそうです。
しかし、しばらく待っても誰も戻ってきません。




885 :本当にあった怖い名無し :04/08/23 16:53 ID:keCw4mhb


暗くなってから、ようやくC男さんが戻ってきました。
しかしC男さんは、「Y実を忘れてきてしまったんだ」とか意味不明の事を口走り、
家に戻って猟銃を持ってくると、そのまま森に入って出てきませんでした。

おばあちゃんが家に帰って両親にこの事を言うと、
両親は顔色を変え「黙ってなさい。この事は」と言い、訳を聞いても教えてくれなかったそうです。
3人の友達は誰も戻ってこなかったそうです。

後におばあちゃんが、病床についた母(おばあちゃんの)に聞くと、
「お前は友達をあの森に忘れたから戻ってこれた」
といわれたそうです。