暗い部屋の幽霊

64 :鹿島冷凍:2000/08/15(火) 05:35
 
久々に東京に戻って一人暮しを始めた時のこと。 
私は東京の家賃、敷金、礼金の高さにあきれ果てました。 
おまけにその頃は無職で、都内の横柄な不動産屋は相手にもしてくれないのでした。 
そんなとき見つけたのが、半年前に人が死んでからずっと空いている物件。 
ふつうのアパートの一階でしたが、家賃を安くしてくれ、敷金、礼金は1ヶ月づつでいい、と言われました。
それでも高い、と思いましたが、 
自殺ではなく自然死ということでしたし、こちらも不動産屋めぐりでうんざりしていたので、妥協しました。 
友人達は猛反対でしたが。


64 :鹿島冷凍:2000/08/15(火) 05:35

住んでみると、一見きれいなようですが、とにかく湿気がすごい。 
ずっとエアコンをドライにしても、部屋中結露、梅雨時のひどさといったら! 
あたり一面、カビ、カビ、食品はもちろん、靴に服に化粧品にカビ、カビ。
こういう所って、邪気がたまるっていいますよね。 

そして、夏のある夜、
「ケケケケケ」と女の高笑いが聞こえてきたのです。 
まあ、その時は、お笑い番組を見ているんだろうなって気にしなかったんですが、 
それが毎晩、夜中の3時ぐらいに聞こえてくるんです。
(その頃は生まれて初めて買ったPSソフトのバイオハザード2にはまって徹夜してたんです。仕事も見つかったのにね) 
でも、あんまり楽しそうな笑い声なんで、全然怖いとか、変って感じはありませんでした。
声が聞こえてくる隣は空き地だとか、上の階は空いていた、なんて事実はあえて考えないことにしました。 




64 :鹿島冷凍:2000/08/15(火) 05:35


梅雨時、かびの臭いがするので、お香を焚いて寝ていたら、
耳元で、おばあさんの声で「身も知らない人にここまでしていただいてありがたい」と囁かれたこともあります。
でも、それも怖くなかったです。 

そして2年後、更新の時、やはり湿気がひどすぎるので出ることにしました。 
引っ越しの前日、金縛りにあいました。
何本もの手が伸びてきて、わたしの体にからまるのです。
女の人の手だってわかりました。だって一本の手は指輪をしていたから。 

この話を友人にしたらすごく怖がられたのですが、不思議とその時も全然怖くありませんでした。
一緒にいた友人の旦那(彼も結構見る人です)が言うには、
「それはK(私)ちゃんと一緒にいてお化けも楽しかったから、行かせたくなかったんだよ」 
これには納得しました。
変なことは多かったけれど、怖いというより遊んでもらってたって感じでしたから。