雨の黄泉

512 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/09(土) 15:26:43.16 ID:XzXSa6C10.net
 
あんまり怖くないかもだけど、今日みたいな雨の日に思い出すことがあるんだ。 
高2の夏休みのときの話。 

俺は友人二人で(AとBとする)と買い物に行っていたんだ。 
突然、雨が降ってきたんだ。
傘を持っていない俺達は大慌てだった。 
すぐさま近くにあった屋根付きのバス停に避難した。 
「雨の予報なんてなかったよな?」なんて友達と言い合いながら、
Bがスマホで「あぁ、これゲリラ豪雨ってやつだ」とかTwitter見て確認してた。 
仕方がないので雨が止むまで待とうということになった。 
雨は周りが白く見えるんじゃないかってほど激しく降ってた。
時々雷が鳴って、雷が苦手な俺はビビってAとBに笑われてた。 


512 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/09(土) 15:26:43.16 ID:XzXSa6C10.net

何分くらい経ったのか、俺達は無言で雨が止むのを待ってたんだ。 
するとBが「あれ?人がこっちに来るぞ」と言った。 
Bが指差した方を見ると、確かに前方から女の人がこちらに歩いて来てる。 
俺「雨宿りか?」 
B「そうか?雨宿りならもっと走ってくるだろ」 
A「ってか、傘差してるじゃん。バスに乗る人だろ普通」 
そんな会話をしていたら、その女の人は俺達の近くまで来た。 
その女は長髪で黒いワンピースを着ていて、黒いレース模様の傘をさしていた。そして片方には黒い傘を3本携えている。
その女は俺達の前に立ち止まり、3本の傘を俺らに差し出した。 
A「えっと、すいません。俺らに傘を貸してくれるんですか?」 
Aがそう聞くと女の人が静かに頷いた。 
A「どうする?貸してもらう?」 
俺「いやいや、知らない人に傘を貰うのかよ」 
B「それもそうだな…」 
A「よし、わかった」 
俺らは傘を断った。 
A「すいません。お気持ちは嬉いんですが、遠慮させていただきます」




513 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/07/09(土) 15:26:53.10 ID:XzXSa6C10.net

 
すると女は差し出した傘を引っ込めて、そのままどこかへ歩いていった。
女の姿が見えなくなると、Bが「今の女の人の顔見たか?」と聞いてきた。 
B「顔が恐ろしく白い気がしたんだ…」と言うから俺らは笑った。 
俺が「気のせいだろ?傘も服も黒かったから顔が白く見えたんだろ」と笑ってやったら、BとAの顔が曇る。 
B「ちょっと待て、あの女は赤かったじゃないか!」 
A「は?俺は白かったぞ?」 
俺「ちょっと待てよ。怖いよ。なんで全員あの女の色が違うんだよ」 

俺達は3人で雨が止むまで、女の消えていった方を見るだけだった……。 
特にその後、なにか起きたとかは無かった。
ただ、Bはその後に風邪を1週間くらい患って夏休みのほとんどを潰した。 
傘を受け取ってたらどうなってたんだろうな……。