15年ほど前の話。奥多摩日原の雲取山に登ろうとしたときの話だ。
夜に登って、山頂で朝日が昇るのを見ようと思ったのだ。(俺は山には慣れていたので、夜でも登ってた)
夕方になって東日原のバス停に到着。
あいにく雨がしとしと降っていたが、山の上は雲を抜けて晴れている事が多い。だからそのまま進んだ。
今でもそうだが、日原の集落を過ぎると、一本の街灯も無い。
しかも雨が降る=雲っているので、星明りも無い時は、ライトが無いと本当に何も見えない。
いや、見えないというレベルではなく、
質量を持った『闇』というものが、周囲から自分を包むと言うか、そんな感じ。
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