梅雨の時期

376 :1/4:2011/07/05(火) 22:55:29.46 ID:XrXU7B+C0
 
また、田舎の爺ちゃんに聞いた話をちまりちまりと書こうかと。 
怖いかどうかと言われれば相変わらずなので、まあ話半分程度にお付き合い頂ければ。 

まだ俺や兄が生まれるよりいくらか前。時期的にはちょうど今頃、6月の終わりから7月始めの事だと言う。
梅雨ただ中のその日、外は朝から土砂降りのような雨が続いていて、
野良仕事に出ることもできなかった爺ちゃんは、昼間から囲炉裏端で酒をちびちびと煽っていたそうだ。 

他にやる事と言えば煙草を吹かすくらいしかなく、
昼飯はとうに終えたとは言え、夕飯の時間にはまだ随分と時間がある。 
自然と酒を煽る回数が多くなるが、酒瓶の中身は少々心もとない。
買い置きもないので、これを飲みきってしまえば買いに行くしかないが、
この土砂降りの雨の中、外に出るのは遠慮願したい。 
結果、昼間から過度の深酒になるような事もなく、暇を肴に何とか残り少ない酒をやりくりしていたそうだ。

それからどれくらい経ったのかは憶えてはないが、
酔いも程良く回ってきたので、横にでもなろうかと思っていた頃、
不意に玄関の戸を叩く音が聞こえてきた。 


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