山の電波塔

953 :夜山猟師:2006/06/28(水) 00:05:03 ID:QSV3/jhO0


子供の頃の話。 

そもそも母は、俗に言う狐持ちの系統に生まれたらしい。 
子供も頃から話半分に聞いていたが、たまに色々な事を当てることがあった。
偶然にしても、面白いものだった。 

そんな母が、私の子供の頃の話を語る。 

その頃父は、鉄塔の基礎を作る仕事を請け負っていた。 
時代は高度成長期、さすがに半農半猟ともいかなくなり、 
出稼ぎからはじめた工事作業で現場主任まで行うようになっていた。 
鉄塔基礎の作業は、山中にケーブルを通し、機材を移送する所からはじまる。
長年の山での知識が大きく役立った。 
かつ、仕事が休みのときは相変わらず猟に勤しむ。 

作業は基礎が完成次第、各地を順に廻ってゆき、その度に飯場の移動があった。
民家を借りて、飯場と宿舎にする。 
仕事師は常時15名程度。 
藁葺き屋根や、土間、囲炉裏も普通だった。 
この頃に鉛弾も見ていたともの思う。 

3歳前くらいだったか、自分の記憶はあやふやだが、母は昨日のことのように思い出すという。 
私はその日もいつものように母と飯場に残っていた。 


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